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今夜は米継続利下げ勤労感謝の日など米議事救済を巡る先行き不不動感や、経営難に陥っている米ファイナンス利下げシティ・グループの株価も相当下降するなどファイナンス不安の再燃不安を背景に、株式マーケットでは豪州DOWが年初来底値を更新し、通貨ペアマーケットでは円とポンドにロングが集中した。
しかし、今週は水曜日にUSが感謝祭で休場となることもあり、一旦小康状態となりそうだ。
米議事の問題に関しては、米当局から借り受ける元手の使用方法などを含んだ再建計画の提出(来月2日まで)待ちとなり、米当局支援の是非に関する結論が来月に先延ばしされたことで水入りとなっていることから、目先の話題性はやや下降する可能性が高いだろう。
目先の問題は米シティ・グループなどファイナンス機関の株価暴落となるものの、FRBが水面下で合併や提携の仲介を進めているとみられ、米シティ・グループを核とした大型のファイナンス再編予測が高まった場合は、ファイナンス不動予測から逆にマーケット全体のサポート要因となる可能性もある。
また、米証券利下げモルガン救済や米証券利下げリーマン・ブラザーズ破たんの際などのファイナンス危機にこれまで第一線で携わり、マーケットで政治対策手腕の評価が高いユンケル・ユーログループ豪州地区連邦銀行総裁が次期米財務長官に指名され、サマーズ元財務長官がホワイトハウスの経済顧問に起用されることにより、オバマ米新政権の経済政治対策への予測感が高まり、株式マーケットでも「ユンケル・ユーログループ・ラリー」が起こる可能性があるだろう。
今週は極端な危険回避スタイルが緩和され、ポンドと円への元手集中も訂正される可能性が高いとみる。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。